みなさん、モバイルしていますか? ゲームや動画コンテンツ業界で熱い話題と言えば、VR(バーチャルリアリティー)です。ヘッドマウントディスプレイを装着することで、疑似的な3次元グラフィックスの世界で映像やゲームを楽しむことができます。映像の世界は4K、8Kと高解像度にシフトしており、リアルな描写を楽しむようになってきましたが、VRは3次元グラフィックスで新しい体験を提供します。

 スマートフォンの世界でも、このVRのブームが到来しつつあります。スマートフォンを専用ヘッドマウントディスプレイに装着することで、簡易的にVRを楽しむことができるからです。高価なヘッドマウントディスプレイに比較すると、機能的には劣りますが、手軽に安価に楽しむことができますので、体験するには良い方法です。

 ヘッドマウントディスプレイの仕組みとしては、左右の目に別々の映像を見るようにすることで、左右の目の視差を利用して、立体的に認識させる仕組みです。スマートフォンを利用したヘッドマントディスプレイの場合は、スマートフォンを横にした画面を左右に2分割します。その左右に分割された画面を左右の目で別々に見れるように、メガネ型のボックスへスマートフォンを装着します。

 VRの活用方法としては、映像やゲームで迫力のあるコンテンツの利用ができますが、簡単に利用できる方法として、360度カメラがあります。リコーの「THETA」などで撮影した360度写真を、ヘッドマウントディスプレイを使って再生することで、撮影時の空間の様子をエミュレートできます。例えば、結婚式などで、360度撮影を行うことで、式場の様子を全方位で撮影できます。360度写真は、専用カメラだけでなく、スマートフォンアプリにて代用も可能です。

 このVRを手軽に楽しめる端末として、サムスン電子ジャパンの「Gear VR」があります。スマートフォンの、Galaxy S6、Galaxy S6 edge、Galaxy S7 edgeのいずれかを本体に装着することで、ヘッドマウントディスプレイとして利用できる端末です。ジャイロセンサーや加速度センサー、近接センサーを内蔵しており、スマートフォンを利用をしますが、本格的なヘッドマウントディスプレイとなっています。お値段は1万5000円弱といったところです。

図1●Gear VR。Galaxy S6 edgeを装着した例
図1●Gear VR。Galaxy S6 edgeを装着した例
[画像のクリックで拡大表示]