みなさん、モバイルしていますか? SIMフリーのスマートフォンが続々とリリースされており、機種の選択に困る、といううれしい悲鳴状態です。そんなリリースラッシュの中、ユニークなSIMフリースマートフォンが発売となりました。

 Covia(コヴィア)の「BREEZ X5」(http://www.fleaz-mobile.com/breez_x5/)です。Coviaといえば、安価で使いやすいAndroidスマートフォンを続々と発売しているメーカーですが、今回は、Windows 10 Mobileを搭載したWindows 10スマホを初めて発売しました。BREEZ X5は、ビジネス用途にターゲットを絞ったシンプルなスマホになっていますが、大きな特徴があります。NTTドコモ(以下ドコモ)の相互接続試験を完了済みな点です。

図1●BREEZ X5。画面 5インチ HD IPS液晶(1280×720ピクセル)。重さ 約148g(バッテリーを含む)
図1●BREEZ X5。画面 5インチ HD IPS液晶(1280×720ピクセル)。重さ 約148g(バッテリーを含む)
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 相互接続性試験(IOT:Inter-Operability Testing、以下IOT)とは、ドコモのネットワークで利用されるメーカーブランド製品と、ドコモのネットワークとの相互接続性を確認する試験です。BREEZ X5はドコモ指定のIOT試験に合格している機種ということになります。つまり、ドコモや、ドコモの回線を使ったMVNOサービスとの接続が保証されている、ということです。特に対応周波数に特徴があり、LTE高速通信 BAND1/3/19、3GはBAND 1/6/19ということで、FOMAプラスエリアに対応しています。

 ドコモの回線を愛用しているユーザーは、愛用する理由として、電波のつながりやすさを挙げる方が多いと思います。山間部などの電波のつながりにくい場所でも、FOMAプラスエリアに対応しているドコモの携帯やスマートフォンでは、確実に電話や通信ができるためです。このFOMAプラスエリア対応は、SIMフリースマートフォンでは、対応していない機種もあり、その場合、ドコモの回線を使っているのにも関わらず、山間部などで圏外になってしまいます。

 BREEZ X5は、SIMフリースマホの中では珍しくFOMAプラスエリア対応をうたっています。これは従来のドコモユーザーには安心感のある機能と言えるでしょう。電話の待ち受けをメインにしたサブ端末としても向いていると思われます。