みなさん、モバイルしていますか? スマートフォンの世界では、格安SIMや、SIMロックフリースマホなど、従来の携帯電話の世界では考えられなかった自由な用途が広がっています。しかし、通信会社による契約縛りは相変わらずで、付け焼刃的に2年契約縛りを開放するような施策が行われておりますが、ユーザーメリットを相変わらず感じることができません。通信会社と長期にわたって契約しているユーザーほど、通信会社との契約を切り替えにくいとは思いますが、コストなどを考えると、早く安く運用できるMVNOサービスに利用した方がよいと感じます。

 スマートフォンの自由化施策の中で、成果が上がっている施策もあります。SIMロックの解除です。各通信会社は、SIMロック解除には後ろ向きな姿勢ではありましたが、総務省からの指導により(総務省:「SIMロック解除に関するガイドライン」の改正)「SIMロック解除義務化」が施行され、通信会社によるスマートフォンのSIMロック解除が実現しました。

 2015年5月以降に発売されたスマートフォンに適用され、購入後一定期間(auは180日、ソフトバンクは181日、ドコモは6か月後で条件によっては購入後即日)経過した端末は、オンラインでは無料で、店頭では有料にてSIMロック解除ができるようになりました。

 そして、このSIMロック解除の目玉は、何と言ってもiPhoneです。2015年9月25日に発売されたiPhone 6sとiPhone 6s Plusが、SIMロック解除対象端末となります。SIMロックのかかっていないSIMフリーiPhoneは、アップルストアで購入できますが、通信会社の割引施策など受けられない点を考えると、高額に感じてしまいます。そんな価格的に手の届かなかったSIMフリーiPhoneが、通信会社で購入したiPhoneをSIMロック解除することで、入手できるのです。

 2016年9月25日の発売日に入手したiPhone 6s(ソフトバンク版、16GB)が手元にあったので、181日目に当たる2016年3月24日にSIMロック解除を行ってみました。オンラインなら無料でできますが、今回はソフトバンクショップに行って、有料で解除してみました(図1)。

図1●今回はソフトバンク銀座に行ってみました
図1●今回はソフトバンク銀座に行ってみました
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