みなさん、モバイルしていますか? スマートフォンやノートパソコンが普及して、ネット接続前提の電子機器でテキストを入力するのが当たり前になっています。手書きで長文を書く機会も減っているのではないでしょうか。そんな時代に、ちょっと想うところがあり、ユニークな機器を使ってみました。キングジムの「ポメラ」の新機種「DM200」です。

キングジムの「ポメラ」の新機種「DM200」
キングジムの「ポメラ」の新機種「DM200」
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 「ポメラ」はデジタルメモとして、長年にわたりリリースされている端末です。初号機が発売されたのが2008年なので、今年で9年目になります。「ポメラ」はインターネット時代に発売されたのにも関わらず、基本はオフラインで文字入力に特化した端末です。

 この「ポメラ」を急に使いたくなったのは理由があります。ノートパソコンやスマートフォンで文字入力をしていると、携帯回線で常時接続のため、メールやメッセンジャーに気が散ることがあります。また、Webページを資料として書く場合は、ノートパソコンが便利に利用できるのですが、まとまった考えを書く上では、Web資料が邪魔になる場合もあります。便利であるはずのインターネットが、思考を邪魔するような感じとでもいいましょうか。

 常にオンラインでいることに慣れてしまっている現代に、オフラインで純粋にテキストを入力する、というのは、ある種のぜいたくではないか、そんな気持ちで「ポメラ」を使ってみました。結果は上々で、文字入力が非常にはかどります。この感覚は、昔、ワープロを愛用していたときに近い感覚です。文字を入力しながら、構成を考えるという速記に近いスタイルができたのは、ワープロのおかげでした。「ポメラ」は、文字入力に専念できるため、長文入力が楽になります。