インターネット環境があれば、会計の知識も不要ですぐに始められるクラウド型会計ソフトを提供するfreee。自営業者や中小企業の煩雑な会計業務の手間を省くため、金融機関とのデータ連携機能や入力補助機能など、日々、改善を続けている。中小企業のテクノロジー化の遅れを目の当たりにしてfreeeの起業に至った佐々木大輔代表取締役が語った。

photo:山田 愼二
photo:山田 愼二

 インターネットから利用できる新しいクラウド型会計ソフトを提供しています。freeeには大きく三つの特徴があります。従来の会計ソフトはパソコンにインストールして使うものがほとんどでしたが、インターネット環境があればいつでもどこでも使えるのが一つ目の特徴です。二つ目の特徴は、簿記や経理の知識がなくても使える点。三つ目は、銀行やクレジットカードの明細を自動的に取り込み、手間を省ける点です。

 無料でまず利用してもらい、気に入ったら有料会員登録していただくモデルです。有料版の月額料金は個人事業主の場合は980円、法人の場合は1980円です。現在、無料、有料合わせて30万の事業所が利用しています。

 全国の税理士や会計士、中小企業診断士などを対象に認定アドバイザープログラムも用意しています。これはfreeeのユーザーを対象に記帳指導や月次チェック、申告代行などのサポートをしていただける方々を対象にしています。