Arduinoは手軽に電子工作が楽しめるマイコンボードです(図1)。2005年から長きにわたり、多くのユーザーに利用されてきました。

図1●マイコンボードの「Arduino」
図1●マイコンボードの「Arduino」
[画像のクリックで拡大表示]
写真1●Arduino IDEでのプログラミング
写真1●Arduino IDEでのプログラミング
C++に似た言語でプログラムを記述する。
[画像のクリックで拡大表示]

 しかしArduinoで電子工作を楽しむには「Arduino IDE」という開発環境を使って、C++に似た言語でプログラムを作る必要があります。例えば写真1は、ボタンを押すとLEDが点滅するプログラムです。プログラミングの経験があまりない場合、難しいと感じるかもしれません。

 そこでお薦めしたいのが「S4A」(Scratch for Arduino)という開発環境です。S4Aは、グラフィカルにプログラミングができる開発環境「Scratch」をArduinoに対応させたものです。Scratchでは、用意されたブロックを接続するだけでプログラムを作れます。言語に固有の命令を覚えなくても、直感的にプログラムを作れるのです。

写真2●S4Aでグラフィカルにプログラミング
写真2●S4Aでグラフィカルにプログラミング
S4Aでは、各命令のブロックを配置してプログラミングできる。
[画像のクリックで拡大表示]

 例えば写真1と同じプログラムは写真2のように作成できます。ブロックの中の日本語を読んでいくだけで雰囲気は分かるのではないでしょうか。S4Aでは、Arduinoに関連するブロックが追加されていて、それでArduinoに接続した電子回路を制御できます。