驚異的に売れたというiPhone 6s

 アップルが9月28日に配布したリリースによると、「iPhone 6s」シリーズは最初の週末だけで過去最高の1300万台を販売(世界累計)したという。モデルにもよるが、10万円近い製品をこれだけたくさん売るのだから、驚異的な数字だ。

 ただし、日本での話題性はさほどでもない。というより、「iPhone 5」の頃が話題の頂点だったのだろう。新モデルを欲しがっている人は多いが、こぞって情報を集めたり、並んでまで買いたいという熱狂ぶりは影を潜めている。購入には事前予約が必須となったことで、並ばなくてもよくなったことも影響しているだろう。これはこれで、とても良いことだと思う。

 僕個人の感想としても、読者貴兄や知人からの質問等はモデルを重ねるごとに少なくなっており、話題に上る機会も減っている。いよいよiPhoneもコモディティ化したということだろう。こちらも悪いことではないが、ちょっと寂しい感じも否めない。

「iPhone 6s」(左)と「同6s Plus」(右)の2モデルがリリースされるのは以前と同様だ。(撮影:戸田 覚、以下同)
「iPhone 6s」(左)と「同6s Plus」(右)の2モデルがリリースされるのは以前と同様だ。(撮影:戸田 覚、以下同)
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購入したのはiPhone 6s Plus。もう「小」には戻れない

 前モデルでは、「iPhone 6 Plus」を購入した。価格が若干高いが、画面が大きいのが最大のメリットで、小さな文字もがとても読みやすい。代わりに持ち歩きが厳しく、フリック入力はしづらいという欠点がある。あえていうなら、価格が少々高いというのもデメリットのひとつだ。

 ところが、最近はほとんどのスマホが5インチ程度になっており、5.5インチでもiPhone 6登場時ほどに大きく感じることはなくなっている。中には、6インチを超えるスマホさえ登場しており、ファブレットという言葉がとっくに死語になってしまった。

 僕は、今回も「iPhone 6s Plus」を選んだ。5.5インチの画面に慣れてしまった今、小さな画面には絶対に戻れなくなってしまった。文字が読みやすいだけでなく情報の一覧性が高いのがいい。また、バッテリーの持ちが違うし、光学式の手ぶれ補正が付いているのも「Plus」だけだ。

 もし、どちらを選ぶか悩んでいるなら、iPhone 6 Plusを強くお薦めする。これまでに、Plusを薦めて、使っている人は必ず「次もPlusを買う」と言っている。フリック入力が辛いという人は、妥協しつつiPhone 6 を購入してもいいとは思う。