VAIOは2015年12月9日、SIMロックフリーのLTE通信機能を搭載したモバイルノートPC「VAIO S11」を発表した。これまでにもLTE通信に対応した「VAIO Duo 13」はあったが、SIMロックフリーのLTE通信機能の搭載はVAIOとして初めての試みだ(関連記事:VAIO、SIMフリーLTE搭載のモバイルノートPC写真1)。

写真1●VAIO S11
写真1●VAIO S11
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 VAIO Pro 11に続く、11インチクラスのモバイルノートPCとしても注目の存在だ。CPUには第6世代Coreの「Uプロセッサー」ラインを採用、SSDはPCI Express 3.0接続で高性能を追求した。バッテリー駆動は最大15時間と長く、重量は約920〜940gと軽い。OSはWindows 10に加えWindows 7モデルも提供する。SIMカードのバンドルモデルは14万2344円(税込)からと、比較的購入しやすい価格に設定されている。

 本記事では評価用の機材を用いて、VAIO S11のファーストインプレッションをお届けする。

SIMフリーのLTE通信機能を搭載、VAIOもSIMカードを販売

 VAIO S11の最大の特徴は、SIMロックフリーのLTE通信機能を内蔵している点にある。Wi-FiルーターやUSBモデムなどを使うことなく、PC本体のみでLTEや3G(W-CDMA)による通信が可能だ(写真2)。

写真2●SIMカードスロットは背面に搭載、素手で着脱できる
写真2●SIMカードスロットは背面に搭載、素手で着脱できる
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