中国スターデジタルは2015年7月28日、都内で新製品発表会を開催し、日本のSIMロックフリースマートフォン市場への新規参入と、独自ブランド端末「ONE-FIVE」(ワンファイブ)シリーズ3機種を発表した(写真1)。

 深センに工場を構え、新興国向けスマートフォンのODM企業として実績のある同社だが、端末メーカーとしては日本でほぼ無名の存在だ。あえてこのタイミングで日本市場に挑戦する背景はどのようなものか分析していく。

写真1●スターデジタルがSIMロックフリースマホ3機種を発表
写真1●スターデジタルがSIMロックフリースマホ3機種を発表
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日本市場での売上目標は2万台・3億円

 発表会には、スターデジタルCEO(最高経営責任者)のキム・ヨンジュン氏が登壇。冒頭の数分間、日本語で挨拶し、日本市場参入への意気込みをあらわにした(写真2)。

写真2●スターデジタルCEOのキム・ヨンジュン氏
写真2●スターデジタルCEOのキム・ヨンジュン氏
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 同社は2011年に中国・深センで創業し、主にスマートフォンのODM事業を手がけてきたという。主にメキシコTelcel、ロシアMTC、中国Qinghua Tongfangなどの顧客向けにスマートフォンを製造し、2014年の出荷実績は150万台。売上高は約100億円に上る(写真3)。

写真3●新興国を中心にODMの納入実績がある
写真3●新興国を中心にODMの納入実績がある
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