データ通信の容量を複数端末で共有できる格安SIMの「シェアプラン」を契約すれば、スマホとLTE対応タブレットなど複数台持っている人は、毎月掛かる通信費を大幅に削減できる。こうしたシェアプランの特徴や料金を解説しつつ、おすすめプランを提案しよう。

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データ容量を「シェア」すると家族で得になる

 近年急速に普及が進むスマートフォンでは、高速なインターネット接続が必須。データ容量には「高速データ通信は毎月5GBまで」などの上限があり、この容量を使い切ると通信速度が低く制限され、ネットが大変使いづらくなってしまう。だからといって、「容量を使い切らないように」とデータ容量が多めのプランを選択すると、今度は余ったデータ容量が無駄になってしまう場合もある。

 そんな時に役立つのが、家族の間でデータ容量を共有できるサービスだ。大手携帯電話会社では、NTTドコモが「カケホーダイ&パケあえる」、auが「データギフト」、ソフトバンクが「家族データシェア」として、データ容量の共有に対応した料金プランやオプションサービスを提供している。

 以下の表は、大手携帯電話会社のシェアプランをまとめたものだ。なお、この記事では便宜上、複数の回線でデータ容量を共有できる料金プランのことを「シェアプラン」と呼ぶことにする。

大手携帯電話会社のシェアプラン
大手携帯電話会社のシェアプラン
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 データ通信を多く利用している場合、月額料金も高いプランを契約するのが普通だ。ところが、シェアプランを契約すれば、1人が突出してデータ通信を多く利用していても、残りの家族が使わなかったデータ容量を割り当てることで、家族全体の通信費を引き下げられる。

 ちなみに、データ容量を共有する方法は携帯電話会社によって異なる。NTTドコモとソフトバンクでは、家族全員が1つのデータ容量を消費していく。これに対し、auでは家族がそれぞれ別々のデータ容量を持っており、その一部を他の家族にプレゼントする方法を採用している。