ソニーモバイルが4月20日に発表した最新フラグシップスマートフォン「Xperia Z4」は、これまでと大きく異なる発表形態が注目を浴びた(写真1)。
世界中のキャリア関係者が集まる「Mobile World Congress 2015」ではあえて発表を見送り、世界に先駆けて日本で発表。グローバルよりも日本市場を重視する姿勢を示したからだ。
一方で、同様にフラッグシップ端末を日本でも発表したサムスン電子ジャパンとは異なり、国内での発売キャリア名を挙げることはできないなど、アピールの点では中途半端さも目立つ発表会となった(関連記事:Xperia Z4をソニーモバイルが発表、「カメラスマホの完成形」)(写真2)。
本記事では、このような形でXperia Z4が発表された背景について、取材を基に探ってみたい。
フラグシップは年2回の発表から1回に半減か
まずは、これまでのXperia Zシリーズを簡単に振り返ってみよう。2013年春に登場した「Xperia Z」以降、ソニーモバイルは同シリーズをスマートフォン製品のフラッグシップラインとして、日本を含む世界市場に展開してきた(写真3)。