【注意】記事中のソフトウエアの画面や操作は、記事執筆時点のバージョンのものです。最新バージョンでは異なっている場合があります。
Androidアプリケーションを作成するには、「Activity」の理解が不可欠です。具体的なコードを記述する前に、Activityについて理解しておきましょう。
Activityは、Androidアプリケーションの画面を構築するためのクラスです。Androidアプリケーション開発のためのフレームワークの一部です。
Androidアプリケーションの多くは、このActivityクラスを継承(extends)したクラスを用意して、各メソッドを上書きして作ることになります。1つの画面には1つのActivityが対応します。つまり、アプリケーションの中に2つの画面を作成するには、2つのActivityが必要になるということです。
もちろん、Androidアプリケーションの中には、画面を持たないものもあるでしょう。常にバックグラウンドで動作するようなアプリケーションです。そのようなアプリケーションを開発するのであれば、Activityは必要ありません。
試しに、先ほど作成したサンプルアプリケーションの「MainActivity」を見てみましょう。Android StudioのProjectビューで、「MySampleApplication」→「app」→「src」→「main」→「Java」→「com.nikkei bp.nsw.mysampleapplication」とたどったところにある「MainActivity」(MainActivity.java)をダブルクリックして開きます(図1)。
冒頭のpackage文やimport文については後ほど説明しますが、これらに続いて、
public class MainActivity
extends ActionBarActivity
というコードが自動生成されているはずです。これは「ActionBarActivity」を継承したクラスを作成しているコードです。ActionBarActivityは、図2のようなアクションバーを利用するActivityを生成するクラスです。このクラスを継承することで、作成するアプリケーションでアクションバーが使えるようになります。
このようにAndroidアプリケーションを作成するには、Androidのフレームワークが用意する様々なクラスを再利用しながら構築していきます。
なおActionBarは、Android 3.0で追加されたActivityです。3.0より低いバージョンで利用する場合は、Support Package v7を読み込む必要があります。