【注意】記事中のソフトウエアの画面や操作は、記事執筆時点のバージョンのものです。最新バージョンでは異なっている場合があります。

 ここまでの手順で、エミュレータを利用してAndroid アプリケーションを起動させることができました。ここからは、Androidアプリケーションを構成しているファイルや、そのコードについて見ていきましょう。

自動生成されるプロジェクトの中身

 まずは、Androidアプリケーションを構成する要素を確認するため、Android Studioを使って自動生成されたプロジェクトの中身を見てみます。Android Studioの左画面で、作成した「MySampleApplication」のフォルダーやファイルを一覧できます。

 初期状態では、図1のような内容が表示されているでしょう。ただしこれは、実際のフォルダー構成とは異なります。Androidビューと呼ばれる、同じ種類のリソースをまとめて表示したものです。

図1 ●画面左側に表示されるAndroidビュー
図1 ●画面左側に表示されるAndroidビュー
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 実際のフォルダー構成に合わせてプロジェクトの中身を表示したものが図2です。上端にある「Android」と書かれた部分をクリックして、開くメニューで「Project」を選ぶと、この表示になります(図3)。Androidアプリケーションは、ここに示されたフォルダーとファイルで構成されているわけです。Windowsのエクスプローラーでプロジェクトの保存場所を見ると、ほぼ同じフォルダー構成とファイルになっていることを確認できます(図4)。この記事では、実際のフォルダー構成に即したProjectビューの状態で解説を進めます。

図2 ●実際のフォルダー構成に即したProjectビュー
図2 ●実際のフォルダー構成に即したProjectビュー
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図3 ●上端のメニューを開き、「Project」を選ぶ
図3 ●上端のメニューを開き、「Project」を選ぶ
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図4 ●Windowsのエクスプローラーでプロジェクトの保存場所を確認した様子。たくさんのフォルダーやファイルがある
図4 ●Windowsのエクスプローラーでプロジェクトの保存場所を確認した様子。たくさんのフォルダーやファイルがある
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 まずは「app」フォルダーを展開してみましょう。左側の右向き三角マークをクリックすると、展開できます。その中の「src」フォルダー内部に格納されているコードが、プログラミングする要素です。

 「src」フォルダーには、「main」フォルダーがあり、その中に「java」というフォルダーがあります。このフォルダーにAndroidアプリケーションの処理を記述したコードを格納していきます。

 javaフォルダーの中には、プロジェクト作成時に設定したパッケージ名のフォルダーが含まれています。この「com.nikkeibp.nsw.mysampleapplication」内に含まれている「MainActivity」が、Androidアプリケーションの起動時に呼ばれるコードになります。