【注意】記事中のソフトウエアの画面や操作は、記事執筆時点のバージョンのものです。最新バージョンでは異なっている場合があります。
ここからは、Android Studioを使ってAndroidアプリケーションのプロジェクトを作成してみましょう。そして、エミュレータを使ってアプリケーションを起動させてみます。Android Studioでは、ウィザードを通じてプロジェクトを作成でき、ひな型のアプリケーションを自動で作成できます。
Android Studioを起動すると、まず図1のような画面が表示されます。この画面では、新しいプロジェクトの作成だけではなく、既存のAndroidプロジェクトをインポートしたり、バージョン管理ツールなどを利用したりできます。ここでは、一番上にある「Start a new Android Studio project」の項目を選択しましょう。すると、図2の画面が開いて、アプリケーションの名前やパッケージ名(Package Name)を設定できます。
パッケージ名には、企業や組織などのトップレベルのドメイン名を逆さまに並べたものを利用します。例えば、ドメイン名が「nsw.nikkeibp.com」であれば、「com.nikkeibp.nsw」のようにします。Android Studioでは、「Application name」と「Company Domain」の欄を入力すると、それらを基に「com.nikkeibp.nsw. mysampleapplication」といったパッケージ名が自動的に設定されます。もし、自動設定されたもの以外の名前にしたい場合は、右端の「Edit」をクリックすることで、パッケージ名を編集できます。
このパッケージ名は、非常に重要です。アプリケーションのインストール時に、パッケージ名によって違うアプリケーションであることを証明するからです。
ですが、入門者の場合はドメイン名を持っていない人が少なくないでしょう。その場合は適宜、「foo.example.com」といった仮のドメイン名を入力してしまって構いません。ただし、一般に公開するアプリケーションを作成する場合は、サポートサイトなどを作らなければならないので、自分でドメインを取得しておいたほうが無難です。