電気自動車「Tesla」に試乗すると、そこは別世界だった──。実際にドライブして、クルマの機能がソフトウェアで定義される「Software-Defined Car」という意味を実感した。クルマとドライバーのインタフェースがiPhoneのようにおしゃれで、クールな機能が揃っている。Teslaは若者をもう一度クルマに向かわせる魅力を秘めている。Teslaをテストドライブして、クルマのあるべき姿を垣間見た。

テストドライブしたモデル

出典: VentureClef
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 今回試乗した車種は最新モデル「Model S 85D」(上の写真)で、モーターを前後に搭載した四輪駆動のセダンタイプ。控えめのデザインで高級セダンとして位置づけているが、低い鋭角のノーズがハイパフォーマンスカーであることを主張しているように見える。カメラ、レーダー、超音波センサーを搭載しており、今年夏にソフトウエアがアップデートされると、自動運転機能が追加される。アップデートに必要なデータは、iPhoneのようにWiFi経由でダウンロードする。

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 テストドライブでは、Tesla MotorsのOwner AdvisorであるKim(上の写真)が対応してくれた。Kimは電気自動車を長年運転し、自身の経験を含め、Teslaの機能を分かり易く説明してくれた。

 Teslaはクルマとドライバーの関係を根底から見直し、クールな機能を満載している。Teslaのドアハンドルはボディーと一体化され、指をかけることができない(先頭の写真)。しかし、クルマにキーを持って近づくと、ドアハンドルがポップアップする(上の写真)。Kimが手にしているのがキーで、クルマの模型の形状をしている。