ビッグデータを活用している企業はどれくらいあるのか?情報セキュリティ対策はどの企業も万全なのか?開発プロジェクトで予算超過や工期遅延に遭遇している割合は?クラウドはどれくらい使われているのか?――。

 IT戦略を立案・遂行するITマネジャやIT部員にとって、競合他社のIT戦略やIT投資動向は気になるものだ。様々なIT活用を支援するITベンダーの担当者にとっては、ユーザー企業の実態を知ることが必要不可欠といえる。ところが、それらを肌感覚で分かっているITマネジャやITベンダーの担当者は意外と少ない。

 そこで、国内ユーザー企業のIT戦略やIT活用の動向を再確認するためのクイズを用意した。問題作成の元となった調査データは、日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)の「企業IT動向調査報告書2015」(関連サイト)だ。

 ユーザー企業のシステム部門を対象にした調査では国内最大規模で、300ページを超える最新版の報告書には上場クラス1125社の調査・分析結果が収録されている。その中から2015年度の話題になりそうな調査結果に関するクイズを用意した。全12問を解きながら、ユーザー企業のIT投資動向やIT活用動向を再確認してほしい。

問題一覧

  • 【問題】ビッグデータを「活用済み」の企業はどれくらい?
  • 【問題】ビッグデータ活用を推進する上での課題は?
  • 【問題】IT予算は売上高の何パーセント?
  • 【問題】IT予算の何割が企業価値向上に割り当てられる?
  • 【問題】IT部門の高齢化問題の実態は?
  • 【問題】IT部門と事業部門の人材ローテーション実施率は?
  • 【問題】開発プロジェクト、「工期遅延」はどれくらいある?
  • 【問題】プライベートクラウド、何割が構築している?
  • 【問題】パブリッククラウドの利用率はどれくらい?
  • 【問題】シンクライアント、導入企業は何パーセント?
  • 【問題】経営幹部はセキュリティに関心があるか?
  • 【問題】セキュリティガバナンスで一番不安な項目は?

では、最初の問題。

【問題】ビッグデータを「活用済み」の企業はどれくらい?

 「ビッグデータ」への関心は高い。最近はIT専門誌だけでなく、一般消費者向けの新聞や雑誌、テレビなど様々なメディアで取り上げられるようになっている。では、実際にビッグデータを「活用済み」の企業はどれくらいあるか?

 調査では「ビッグデータの活用」について、「単にデータの量が巨大なだけのデータではなく、多様性があり、処理の速さも求められ、処理の複雑性も高い対象(センサー情報、ソーシャルメディアの投稿、ネット上の写真や映像など)から、ビジネスへの貢献に役立つ情報を得ること」と定義した。

 調査での選択肢は「活用済み」「試験活用中・活用準備中」「検討中」「検討後見送り」「未検討(ニーズあり)」「未検討(ニーズなし)」の六つ。その中で「活用済み」の回答率はどれくらいだったか。

(1)約5%
(2)約10%
(3)約25%
(4)約50%

 正解と解説は次のページ。