ここ数年、にわかに大きな注目を集めてきたウエアラブルデバイス。中でも今年、スマートウォッチがApple Watchの登場でにわかに盛り上がったものの、その盛り上がりが継続しているとは言い難い。スマートウォッチが一層の盛り上がりを見せるためには、どのような進化が求められているのだろうか。
Apple Watch後も盛り上がりに欠けるスマートウォッチ
ここ数年、大きな注目を集めてきたウエアラブルデバイスだが、最近はその盛り上がりに欠ける状況が続いている。
それを象徴するのが、眼鏡型のウエアラブルデバイスとして大きな注目を集めてきた米グーグルの眼鏡型デバイス「Google Glass」が、一般向けのテスト販売を取りやめ、実質的に事業を縮小したことだ。現在もGoogle Glassの開発継続という噂は流れているようだが、この一件がウエアラブルの将来性に影を落としたことは確かであろう。
だが今も、より現実的なウエアラブルデバイスである腕時計型の「スマートウォッチ」は、開発や販売が積極的に進められている。中でも2015年4月に発売された米アップルの「Apple Watch」は、発売当初品切れとなる店が相次ぐなど、大きな注目を集めたことは記憶に新しい(写真1)。
とはいうものの、Apple Watchの発売から半年以上経過した現在、販売はかなり落ち着きを見せている。またアプリの取り組みに関しても勢いは見られない。アップルはApple Watchの積極的なプロモーションを続けているし、Android陣営もスマートウォッチに対する取り組みを強化しているが、スマートフォンのような大きな盛り上がりにはまだまだ、というのが正直なところだ。
では実際のところ、スマートウォッチを市場に積極投入しているメーカーは、どのような点に力を入れて開発を進めているのだろうか。各メーカーの動向から確認してみよう。