米アマゾン・ドット・コムの日本法人であるアマゾンジャパンは2017年11月8日、音声アシスタント「Amazon Alexa」とスマートスピーカー「Amazon Echo」の記者発表会を開いた。265種類もの豊富な「スキル」や、月額390円から利用できる音楽配信サービス「Amazon Music Unlimited」など、米国での豊富な実績を基にしたサービスの充実度でライバルを圧倒しようとしているアマゾンだが、発表内容からは不安要素も見え隠れする。
ついに日本語対応を実現したAlexa
米グーグルが「Google Home」、LINE社が「Clova WAVE」で参入したことで、日本でもスマートスピーカーに関する動向が急速に盛り上がりつつある。そうしたなか、ついに正式な日本市場参入を表明したのがアマゾン・ドット・コムである。
アマゾンは10月2日、既に同社の音声アシスタント「Amazon Alexa」と、それを搭載したスマートスピーカー「Amazon Echo」を、今年中に日本で展開することを明らかにしていた。そして11月8日、アマゾンの日本法人であるアマゾンジャパンは記者発表会を開き、Echoの11月発売を正式に打ち出したのだ。
日本で発売されるEchoは、スタンダードモデルの「Echo」とコンパクトな低価格モデル「Echo dot」、そしてZigBeeによる家電操作に対応した「Echo Plus」の3機種。Echo dot以外はいずれも9月に発表された新型のモデルである。
3モデルはいずれも、ディスプレイのない典型的なスマートスピーカーである。アマゾンは同じく9月に、「Echo Spot」などディスプレイを搭載したモデルなども発表しているのだが、これらの日本投入は見送られている。やはりアマゾンとしてはあくまで、スマートスピーカーとしてAlexaとEchoを定着させたい狙いがあるといえそうだ。