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佐野正弘が斬る!ニュースなアプリの裏側

ネイティブアプリ全盛の今、ブラウザーゲームに力を入れるヤフーの思惑

佐野 正弘=フリーライター 2017/08/01 ITpro

 ヤフーは2017年7月18日、アプリではなくWebブラウザーを活用し、パソコンやスマートフォン、タブレットなど環境を選ばずプレイできる新しいゲームプラットフォーム「ゲームプラス」を開始した。スマートフォンではアプリによるゲームが全盛の中にあって、ヤフーがブラウザーゲームのプラットフォームを立ち上げるに至った背景には何があるのだろうか。

HTML5やクラウドを活用した「ゲームプラス」

 「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」の好評や海外で続く「PlayStation4」の人気などコンシューマーゲーム機が盛り上がっているが、全体を見ると現在はスマートフォンのゲームアプリが隆盛を極めており、今や最大のゲームプラットフォームはスマートフォンだと言える状況だ。

 それだけスマートフォンのゲームアプリが人気となった理由は、多くの人が毎日手にしているデバイスで遊べること、そしてハードの性能を引き出し高度な表現ができるネイティブアプリとしてゲームを開発できるようになったことが挙げられる。そしてスマートフォンゲームの盛り上がりは、それを提供するベンダーだけでなく、アプリを流通させている「App Store」「Google Play」などのプラットフォームを有するアップルとグーグルにも多くの利益をもたらしている。

 だが最近、そうした状況に変化をもたらす可能性のある取り組みが発表されている。それはヤフーが7月18日に発表したゲームプラットフォーム「ゲームプラス」である。

ヤフーが提供を始めた新ゲームプラットフォーム「ゲームプラス」。ブラウザーゲームながらアプリに匹敵する本格的なゲームを楽しめるのが特徴だ。写真は7月18日の「Yahoo!ゲーム『新ゲームプラットフォーム』メディア発表会」より(筆者撮影)
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 ゲームプラスの大きな特徴は、アプリではなくWebブラウザー上で動作するゲームのプラットフォームだということ。つまり提供されるのはネイティブアプリではなく、ブラウザー上で動作するブラウザーアプリとなる。このおかげでゲームをプレイできる環境を問わず、1つのゲームをスマートフォンやタブレット、パソコンでも楽しめる。

 そしてもう1つの特徴が、提供されるゲームは「HTML5ゲーム」と「クラウドゲーム」の2種類が用意されていることだ。HTML5ゲームとは、その名前の通りHTML5を用いて開発されたゲームだ。かつてのフィーチャーフォン向けブラウザーゲームのように、ボタンを押すだけで進むような単純なものではない。Wizcorpという企業が開発するHTML5用のゲーム開発エンジン「Spear.js」を用いた3Dによる表現など、より高度なゲームの実現が可能になるという。

ローンチタイトルの1つ「アンティーク カルネヴァーレ」をプレイしているところ。HTML5ベースながら、ゲームをプレイしながら動画のライブ配信にも対応するなど、ネイティブアプリに匹敵する機能を備える。写真は7月18日の「Yahoo!ゲーム『新ゲームプラットフォーム』メディア発表会」より(筆者撮影)
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 一方のクラウドゲームは、要するにゲームをストリーミング配信するというもの。クラウドゲームはゲームをプレーヤーの端末側で直接動かすはわけではないので、ハードの差を吸収しつつ、コンシューマーゲーム機に匹敵する性能のゲームを提供できるメリットがある。

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