任天堂とポケモン、そして米ナイアンティックが共同で開発したスマートフォンゲーム「ポケモンGO」が世界的に大ヒットとなり、大きなブームをもたらしている。しかし一体、なぜポケモンGOはなぜここまで人気を獲得しているのだろうか。そしてこの人気は、一体どこまで続くのだろうか。実際にプレイしてみた内容などから確認してみよう。

爆発的なヒットとなったポケモンGO

 米国で大きなブームを巻き起こし、大きな関心を集めているスマートフォンゲーム「ポケモンGO」。これは任天堂と、同社が出資し、人気ゲーム「ポケットモンスター」のライセンス管理などを手掛けるポケモン、そして位置情報を活用したゲーム「Ingress」を手掛ける米ナイアンティックが共同で開発した。現実世界を歩きながらモンスターを探して捕まえ、バトルをして楽しむゲームだ。

写真1●日本でもようやく配信が開始された「ポケモンGO」(筆者撮影)
写真1●日本でもようやく配信が開始された「ポケモンGO」(筆者撮影)
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 ポケモンGOがいかに大きなムーブメントになっているかは、既にテレビなどでも多く取り上げられていることからご存じの人も多いだろう。AR(拡張現実)を活用することで、ポケットモンスターの世界観を実世界で体感できることが、子供の頃にポケットモンスターを楽しんだ世代の心をつかみ、そこを起点としてブームを生み出しているようだ。

 当初の配信国は米国やオーストラリア、ニュージランドであったが、その後さらに拡大して欧州やカナダなどでも配信が開始しており、各国で大きな人気を博している。一方で、日本での配信は当初より遅れていたようだが、2016年7月22日に無事配信が開始。日本でも正式に、ポケモンGOが遊べるようになったのである(写真1)。

 筆者が本格的にポケモンGOをプレイし始めたのは翌日の7月23日からなのだが、この日は週末ということもあってか、都内の繁華街を訪れると随所にポケモンGOをプレイする人が見られ、大きな盛り上がりを見て取ることができた。海外でのブームによる報道が過熱していたことに加え、ポケットモンスターのお膝元ということもあってキャラクターに馴染みのある人も多いことから、日本でも早速人気となっているようだ。

 だが実際のところ、ポケモンGOはあくまでゲームであり、LINEなどのように日常生活に欠かせないコミュニケーションツールではない。それだけに、このゲームがなぜヒットしており、いつまで人気が継続するのかは、多くの人が図りかねているところではないだろうか。そこで改めてポケモンGOのゲーム内容を確認するとともに、大ヒットを記録した要因や、盛り上がりがどこまで継続するかなどについて考えてみたい。