いよいよ連載も大詰めです。この最終回では、ロボットの耳を作ります。人間が話す言葉を認識して、命令通りに動くロボットにするのが目標です。最終的には、次の動画のように音声の指示で動くロボットを完成させましょう。

 ハードウエアとして耳の役割を果たすのは「マイク」です(図1)。マイクは音を収集し、電気信号に変換してくれる装置(デバイス)です。ロボットの目として、「ロジクール C270m」などマイク付きのWebカメラを使っていれば、そのマイクを耳として使えます。

図1●マイクが耳の役割を担う
図1●マイクが耳の役割を担う
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マイクとスピーカーの原理は同じ

 ところで、音を電子回路で取り扱う場合は音声信号の「入力と出力」を意識する必要があります。音を取り込む場合が入力で、そのために利用するハードウエアがマイクです。逆に、音を出す場合が出力で、そのために利用するハードウエアがスピーカーです。これらを総称して「オーディオデバイス」と呼びます。