ここまでの作業を通して気付いたと思いますが、ScratchのようなGUIアプリケーションを使わないのであれば、すべての作業を「LXTerminal」で行うことができます。これは、一般的に「ターミナル」と呼ばれているもので、コンピュータに直接働きかける窓口です。コンピュータに詳しくない人は「あの黒いウィンドウって何?」とまるで触れてはいけないもののように恐れてしまいますが、これを使いこなすことでコンピュータを楽にかつ自由に操ることができるようになるのです。

 ターミナルが一つあるだけでほぼすべての作業ができるのですから、これをノートPCなどから使えれば便利です。それを可能にしてくれるのが「ssh」接続です(セキュアシェル、SSH)。使い方はとても簡単です。

Macからのssh接続

 Macからsshを使ってラズベリーパイのターミナルに接続する方法を以下に説明します。まず、Finderで「アプリケーション」-「ユーティリティ」-「ターミナル」をダブルクリックして、Macのターミナルを開きます(図42)。

図42●ターミナルでssh接続
図42●ターミナルでssh接続
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 ターミナルで、以下のコマンドを実行してください:

$ ssh pi@rasrobo.local

 このコマンドは、「ssh」を使って「rasrobo.local」というコンピュータにユーザー「pi」として接続させてくださいという意味になります。

 初めてアクセスするときだけ、「Are you sure you want to continue connecting (yes/no)?」というメッセージが表示されるので「yes」と入力してください。

 続けて、パスワードが求められるので「raspberry」を入力します。このパスワードはデフォルトで設定されているものです。もしパスワードを変更していたら、そのパスワードを使ってください。