ラズベリーパイが電源ケーブルを通して家庭用のコンセントにつながっているとロボットは自由に動けません(図1)。また、キーボードやマウスを使ってロボットをコントロールしなければならない状態では、離れた場所から自由に動かせません。

図1●ケーブルでつながったロボットを動けるようにする
図1●ケーブルでつながったロボットを動けるようにする
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 離れた場所からロボットをコントロールして自由に動かせるようにするには、どうすればよいのでしょう?

 外出先で携帯電話やスマートフォンを充電するときなどに利用する「モバイルバッテリー」を使って電源を供給すれば家庭用のコンセントにつなぐ必要はなくなります。また、Wi-FiでつながっているスマートフォンやPCから、ブラウザーを使ってGPIOを操作できればロボットをコントロールできる(LEDやモーターをコントロールできる)ので、キーボードやマウスも不要になるはずです。

 この戦略で、ロボットを独立させることにしましょう!

Wi-Fiでインターネットに接続しよう

 ラズベリーパイをインターネットに接続するため有線LANケーブルを使った場合、どうしてもケーブルがネットワーク機器(ルーター)に接続できる範囲内でしかロボットを移動させられません。Wi-Fiを使えば場所を選ばずに済むので便利です。実際、自宅でノートPCなどを使うときには、無線LAN(Wi-Fi)を利用してインターネットにつないでいるケースがほとんどだと思います。

 これから製作するロボットも、Wi-Fiを使って独立走行させることになるので、Wi-Fiを使ってラズベリーパイをインターネットに接続できるようにしましょう。