ラズベリーパイ(Raspberry Pi)を使ったロボットの作り方について、子供でも理解できるように解説する本連載。第2回は、いよいよLEDをプログラムでチカチカと点滅させる「Lチカ」に挑戦です(図1)!

図1●ラズベリーパイで「Lチカ」に挑戦!
図1●ラズベリーパイで「Lチカ」に挑戦!
[画像のクリックで拡大表示]

 「Lチカ」をしっかりマスターすれば、「本物の電子部品を使ったハードウエア製作の基礎」と「作ったハードウエアをソフトウエア(プログラム)で動かす方法」を同時に学べるので一石二鳥です。

 ラズベリーパイから見れば、LEDは外部のハードウエアです。このような外部のハードウエアとラズベリーパイを接続する仕組みがどうなっているのかを理解するところから始めましょう。

現実の世界(外部のハードウエア)とつなぐ仕組みを理解しよう!

図2●ラズベリーパイが現実世界に影響を与えられる40本のピン
図2●ラズベリーパイが現実世界に影響を与えられる40本のピン
[画像のクリックで拡大表示]

 ラズベリーパイの中の閉じた世界で、どんなにすごいプログラムを作っても、現実の世界が実際に影響を受けることはありません。例えば、Scratchでどんなにすごいゲームを作っても、そのゲームの世界で起きることが現実の世界で起きることはないわけです。しかし、ラズベリーパイには、現実の世界(外部のハードウエア)につなぐための仕掛けが用意されており、それを使えば、LEDを光らせたりモーターを回したりといった現実の世界に影響を与える操作ができるようになります。

 そのために用意されているのが、ラズベリーパイのボード上に用意された40本*1の金色の針(ピン)です(図2)。これらのピンは、それぞれ番号と名前が付けられており、役割も決まっています。まず、それぞれのピンの役割をしっかり理解することが大事です。

*1 本連載で対象にしているRaspberry Pi 1モデルB+と同2モデルBの場合のピン数です。初期版の同1モデルBの場合は26本で、それぞれ後述する1~26番ピンと機能が同じです。