Raspbianには、Scratchという子供向けに作られたプログラミング学習ソフトウエアが最初からインストールされています。これは初めてプログラミングを学ぶ大人にとっても役立つソフトウエアです。

 テキストでプログラムを打ち込むのではなく、用意されているブロックをドラッグ&ドロップで並べ、組み合わせることでプログラムを作ることができます。この後、ハードウエアを実際に動かすプログラムを作る前に、Scratchを使ってプログラムというものがどういったものなのか体験しておきましょう。

 左上のMenuから「プログラミング」-「Scratch」で起動すると(図51)、図52のようなウィンドウが現れます。画面は大きく五つのエリアに分かれています。

図51●プログラミング学習ソフト「Scratch」を起動する
図51●プログラミング学習ソフト「Scratch」を起動する
[画像のクリックで拡大表示]
図52●Scratchの起動画面
図52●Scratchの起動画面
[画像のクリックで拡大表示]

 画面に表示されているネコの画像(スプライトと呼びます)を10歩動かすプログラムを作る場合、画面左下の「ブロックパネル」の一番上にある「10歩動かす」というブロックをマウスでつまんでスクリプトエリアにドラッグ&ドロップします(図53)。これだけです!

図53●「10歩動かす」を実行
図53●「10歩動かす」を実行
[画像のクリックで拡大表示]

 ドラッグ&ドロップしたブロックをクリックすると、プログラムが実行されます。何度かクリックしてみてください。ネコがクリックするたびに前進しますね。