ドローンの商用利用がこの2~3年で急速に進んでいる。東日本高速道路(NEXCO東日本)は2015年中に、災害調査向けに国内4支社にドローンを配備。綜合警備保障(ALSOK)は2015年4月から、メガソーラー施設の点検サービスを開始した。本特集では、ドローンを実際に商用化する企業の事例を中心に、ドローンの最新事情を紹介する。
連載
「空飛ぶコンピュータ」、ドローン最前線
目次
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[第3回]空からメガソーラー施設を点検、4~5時間から15分に作業時間が短縮
綜合警備保障(ALSOK)
「4~5時間は必要だったメガソーラー発電施設のパネル点検が15分足らずで終わる」---。こう語るのは、綜合警備保障(ALSOK) 開発企画部 開発企画課の土谷尚賢課長代理。同社は2015年4月から、ドローンを使って大規模な太陽光発電を担うメガソーラー発電施設の点検サービスを提供する。メガソーラー発…
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[第2回]球状ドローンで狭い場所も探索可能、道路などのインフラ設備点検に
東日本高速道路(NEXCO東日本)
橋梁や道路といったインフラ設備の点検にドローンを活用しようとしているのが、東日本高速道路(NEXCO東日本)だ。同社は2013年7月、高速道路の維持管理にITを駆使する「SMH(スマートメンテナンスハイウェイ)構想」を発表した。ドローンを使ったインフラ設備の点検はその一環だ。2020年までの実用化…
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[第1回]CPU性能向上がもたらした商用化、課題は安全のためのルール作り
災害調査、設備点検、警備や監視といった目的でここ2~3年、ドローンの商用利用が急速に進み始めている。「ドローンとは、コンピュータ制御で自律飛行する、無人の航空機のことだ」。こう語るのは、20年以上にわたってドローンの研究を進めてきた千葉大学 特別教授の野波健蔵氏。飛行中に周囲の様子をセンサーやカメ…