「それでは10分後に会議を始めます。『Google スプレッドシート(以下スプレッドシート)』に今日までの実績を入力したので確認しておいてください」。

 富士フイルムホールディングス連結子会社のシンガポール事業所で働く担当者は、「Google ハングアウト(以下ハングアウト)」のチャット機能でタイムラインにこう入力した(図1)。担当者は、印刷関連の設備機器やソフトウエアを扱うグラフィック事業部門に所属している。

図1 Google Apps for Workを導入した海外現地法人の分布図
グローバル全社で情報共有ツールを統一 ※法人数は2016年3月時点。富士ゼロックスとその関連会社を除く(画像・写真:富士フイルムホールディングス)
図1 Google Apps for Workを導入した海外現地法人の分布図
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 ハングアウトは米グーグルの提供するグループウエア「Google Apps forWork」のビデオチャット機能のこと。やり取りしている相手は、日本本社の担当者に加え、マレーシアの拠点の担当者も含む。アジア・オセアニア地域での、当該月の販売実績についての会議を開くところだ。