IoTデバイスは、サイズと消費電力で特性が変わります。ウエアラブルデバイスのように、体に身に着けるモノは、大きさに限界があります。そのサイズを小さくしなければなりません。しかしそうすると、今度は駆動させるバッテリーが問題になります。バッテリーの容量は容積で決まるので、サイズを小さくすると容量が少なくなってしまい、稼働時間が短くなってしまいます。

 例えば米グーグルの眼鏡型デバイス「Google Glass」の内蔵リチウムポリマー電池の容量は570mAh程度といわれています。筆者の実験ではGoogle GlassをWi-Fiに接続して使い続けたところ、約30分ほどでバッテリーが切れてしまいました。

ゲートウエイと直接の2方式

 IoTデバイスは無線でデータをインターネットにあるサーバーとやり取りします。その際、IoTデバイスとインターネットとの接続方法は2つあります(図3-1)。

図3-1●IoTデバイスの接続方式
図3-1●IoTデバイスの接続方式
エンドポイントにあるデバイスがインターネットに接続する方式は2つある。デバイスをまとめるゲートウエイ機器がインターネットに接続する「デバイスゲートウエイ方式」と、デバイス自体が接続機能を備える「直接通信方式」だ。
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 1つが「デバイスゲートウエイ方式」です。モノとして利用するIoTデバイスは、インターネットへのゲートウエイとなる機器とIPを使わずに、BluetoothやZigBeeなどで接続して通信するのです。非IPの通信なので、インターネットとのやり取りをゲートウエイ機器で変換する必要があります。