今回は「みんなのラズパイコンテスト」の三つの受賞作品を紹介します。優良賞を受賞した金築 理恵さんとやってみてわかるラボ(大学生チーム)、SueLab(高等専門学校生チーム)の作品です。

[優良賞]金築 理恵さん
スイッチを押すと音階を奏でる
親子で遊ぶラズパイピアノ

 GPIOにつないだスイッチをそれぞれ音程に見立てて、スイッチがオンになった音を演奏できるラズパイピアノです(図1)。写真のブロックの中(ブレッドボードの下)にラズパイ本体を格納しています。上部のパンダ型スピーカーから音を出力します。

図1●8個のスイッチでドレミファソラシドの音を出す
図1●8個のスイッチでドレミファソラシドの音を出す
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図2●ラズパイピアノで遊ぶ様子
図2●ラズパイピアノで遊ぶ様子
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 ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドの音階用に、計8個のスイッチを装備。スイッチが押されたことを検知し、どの音を出力するかを指示するプログラムをRubyで記述しています。音の出力部分は、指定された音程で1秒間の音を出す実行ファイルを用意しています。複数のスイッチが同時に押された場合は、和音のように演奏することができます。

 本作品は、3才の娘さんが遊べるおもちゃを作るために、電子回路の知識がほぼゼロの状態から、勉強と実験を繰り返しながら作ったとのこと。苦労して完成した作品に、娘さんは大喜びで音を出して楽しんでいます(図2)。