本作品は受賞者の柏本幸俊さん自身に紹介してもらいます。実際の作り方まで解説しますので、ぜひトライしてみてください。

 外出中もペットのことはいつも気になるものです。そこで自宅の文鳥「ピッチ」の様子をいつでも観察して一緒に遊べるシステムを作りました。筆者は今年春から1年間海外に留学するのですが、その間も互いに寂しくならずに済みそうです。

 システムはピッチを観察するWebカメラ、ピッチと一緒に遊ぶ文鳥のぬいぐるみ、それを上下に動かすステッピングモーターとモータードライバーから成ります(図1)。筆者は幼少の頃よりパソコンが筆箱ぐらいの大きさになれば、もっといろいろな楽しいことができると思っていましたが、Raspberry Piで実現できました。

図1●外出先から文鳥「ピッチ」と遊べるシステム
図1●外出先から文鳥「ピッチ」と遊べるシステム
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図2●外出先からWebブラウザーでアクセスしたところ
図2●外出先からWebブラウザーでアクセスしたところ
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 実際の使い方ですが、外出先でPCなどからRaspberry Pi上のWebアプリにアクセスすると図2のような画面が出てきます。Webカメラによるストリーミング映像が表示され、ピッチが寝ているのかや餌を食べているのかが分かります。

 ピッチが暇そうにしていたら左下の「下ろす」ボタンを押して、ストリーミング映像を見ながらピッチが気付く位置まで文鳥のぬいぐるみを下ろします。気付いたらぬいぐるみを上下して遊んであげます。遊び終わったら「上げる」ボタンを押してぬいぐるみを元の位置に戻します。