本作品は、学習院女子高等科 情報科の皆さんからの応募です。学校の授業でラズパイを使った電子工作に取り組み、それぞれ文化祭で発表したものです。5人の生徒さんから個別の応募がありましたが、審査委員会での協議により、情報科の皆さん一緒での受賞となりました。
ラズパイを使った電子工作を作る3回(6時間)の授業で作品が生まれました。この授業以前(前年と1学期)に基本的なプログラミングの学習を終えた生徒たちが、初めてラズパイに触れます。先生から出された課題は、「ちょっとした工夫で一発芸のような作品」でした。
水がないのに花が咲く魔法のじょうろ
「魔法のじょうろ」は、じょうろで画面上の花のつぼみに水をやると、花が咲く作品です(図1)。じょうろの底に圧力センサーが貼ってあり、じょうろを傾けると中に入れたビー玉が転がり、センサーに圧力がかかる仕組みです。センサーのデータを基に、花の絵を変化させます。
設置面に傾きのあるじょうろ置き場にじょうろを戻すと、ビー玉が圧力センサーとは反対側に戻って、センサーがリセットされる工夫がされています。花の絵とじょうろの連携動作は、センサーボードのPicoBoardとScratchを使ってプログラミングしています。
押すとしゃべる野菜
「しゃべる野菜」は、下に圧力センサーを敷いた野菜を上から押すと音が出て野菜がしゃべる作品です(図2)。PicoBoardに圧力センサーをつないでいて、野菜に力が加わると、それをScratchで検知して音声データを鳴らします。
野菜を押す強さによってしゃべる内容が変わるように設定することで、より楽しめるように工夫されています。しゃべる声には、自分たちの声を録音して使ったのがポイントです。