本作品は受賞者の鈴木賢さん自身に紹介してもらいます。実際の作り方まで解説しますので、ぜひトライしてみてください。

図1●LEDで雨の予報を知らせる「お天気時計」
図1●LEDで雨の予報を知らせる「お天気時計」
15時に雨の予報が出ているときの様子。
[画像のクリックで拡大表示]

 「今日の雨は大丈夫かしら」。ネットを使えない母でも、時計を見ただけで天気予報を分かるようにしたのが「お天気時計」です(図1)。アナログ時計の1~12の文字盤に12個のLEDを取り付け、予報が雨の時間のLEDを光らせます。

 LEDをチカチカ光らせる「Lチカ」という電子工作の基礎だけで実現しました。筆者は電子工作を昨年始めたばかりですが、Lチカでも何か実用的なものができないかと考えて作りました。

シリアルパラレル変換ICでLEDを制御

 自作のRubyプログラムをRaspberryPi上で動かしてインターネットから天気予報を取得し、その結果からLEDを光らせるという仕組みです。12個のLEDを制御するのに、少し工夫しました。12本のGPIOを使って制御してもよいのですが、将来の拡張性を残すため、シリアルパラレル変換IC「74HC595」を使って3本のGPIOで制御できるようにしました()。

表●部品表
型番 単価 個数 購入元
シリアルパラレル変換IC
TC74HC595AP
130円 2個 マルツパーツ館大阪日本橋店
赤色LED 約30円 12個 ジャンク品
QIコネクタ用メス(5個組) 約20~30円 3個 ラジオショック
アナログ時計 108円 1個 セリア(100円ショップ)
ビニール線とジャンパー線   適量