「第二水槽まで移動してください」。Twitterのメンションで指示を送ると、勝手に動き出し写真を撮ってくれる。そんな水槽管理をしてくれるのがグランプリを受賞した「あくあたん参号機」です(図1)。

図1●水槽間に敷いたレールの上を移動して給餌や撮影をする、あくあたん参号機の親機
図1●水槽間に敷いたレールの上を移動して給餌や撮影をする、あくあたん参号機の親機
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 基本機能は、あらかじめ指定したスケジュールに従って水槽を管理することです。四つの水槽間を動いて自動で餌を与え、照明の点灯・消灯などの制御もします。冬は寒くなったらオイルヒーターをつけ、夏はエアコンをつけるといった機能もあります。

 あくあたん参号機はロボットの親機(図2)、水槽用子機、照明用子機、室内制御用子機、あくあたんサーバという五つの構成要素で実現しています。親機と室内制御用子機はRaspberry Pi(ラズパイ)、水槽用子機と照明用子機はArduinoで実現していて、Mac Pro上で動くソフト「あくあたんサーバ」がそれら全体を制御しています。各機器間はWi-FiやBluetoothで無線でつながっています。

図2●あくあたん参号機の親機
図2●あくあたん参号機の親機
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