「すぐに追加機能が欲しい」。ビジネスの変化が速い利用部門は、システム稼働後もこう願う。ITチームはこの要望に応えてタイムリーに提供する“タイムリー開発”が求められる。
この狙いから、開発部門、運用部門、利用部門が一体となり継続してシステムを発展させる「DevOps」の考えが浸透してきている。
本当に価値あるDevOpsを実現するには各種ツールの力が必要だ。
各種ツールを活用しDevOpsを実現する20社の現場から実践ノウハウを学び取る。
「すぐに追加機能が欲しい」。ビジネスの変化が速い利用部門は、システム稼働後もこう願う。ITチームはこの要望に応えてタイムリーに提供する“タイムリー開発”が求められる。
この狙いから、開発部門、運用部門、利用部門が一体となり継続してシステムを発展させる「DevOps」の考えが浸透してきている。
本当に価値あるDevOpsを実現するには各種ツールの力が必要だ。
各種ツールを活用しDevOpsを実現する20社の現場から実践ノウハウを学び取る。
導入前に受け入れ体制を整備しよう
DevOpsツールを闇雲に導入しても、その効果を引き出し切れない。活用する理由をチームに浸透させるなど、導入前の受け入れ体制の整備が肝心だ。ツールを120%使いこなす現場のエンジニアたちがノウハウを明かした。
利用部門にもツール使わせ、要望の背景をつかむ
素早く開発しても、成果物が本来の要望とずれていたら意味が無い。ビジネス上で期待する効果を正確に反映してこそタイムリー開発だ。利用部門をツール活用に巻き込み、要望の背景やニュアンスの理解に生かそう。
運用担当者だけで障害を解決、散在する文書をツールで集約
開発担当者が作成した文書を運用担当者が引き継ぐだけでは、保守開発のスピードは上がらない。文書の管理をツールで効率化する必要がある。障害発生などの緊急時、必要な文書をすぐに入手できるようになる。
進捗情報をツールに集約、作業引き継ぎのロスを最小化
タイムリー開発の現場では、メンバー間の情報伝達の速度が重要だ。DevOpsツールで情報の連携やプロセス状況の共有を図る。実際に効果を上げたNTT先端技術やイトーキの取り組みを見てみよう。
ログや監視結果をすぐ分析 一体になって障害を解決
タイムリー開発を目指し、開発部門もシステムの稼働状況を常に把握する現場がある。障害に早く気付いて短時間で解決することで、本来の開発の時間を確保している。障害解決に役立つ情報を素早く収集する仕組みはツールで作れる。
回帰テストを自動で実行 既存ソースにも適用できる
修正したアプリケーションをいち早くリリースするためには、アプリケーションの動作検証も短時間に終える必要がある。これを実現するのが、継続的インテグレーション(CI)ツールとテストツールだ。新規開発から実施するだけでなく、既存のソースに対しても適用できる。
構築と運用はツールで自動化 開発に注力できる体制を整備
修正したアプリケーションをいち早くリリースするためには、アプリケーションの動作検証も短時間に終える必要がある。これを実現するのが、継続的インテグレーション(CI)ツールとテストツールだ。新規開発から実施するだけでなく、既存のソースに対しても適用できる。
いつでもリリース、生産性は倍増
利用部門の要望に応じ、タイムリーにシステムを提供し続ける「タイムリー開発」。DevOpsツールを活用すれば十分に実現可能だ。業種、規模を問わず、先進的な現場でその取り組みが始まっている。