イオンが発売する格安スマホ「イオンスマホ」の次期MVNO回線に、KDDIバリューイネイブラー(KVE)とソネット(So-net)が採用されたことが判明した。KVEは2014年8月に設立されたKDDIによるMVNO子会社。イオンスマホにKDDI系MVNO回線が採用されるのは初めてとなる。

 イオンは、イオンスマホ第1弾となる「Nexus 4」では日本通信と協業。第2弾の「FXC-5A」、第3弾の「ALCATEL ONETOUCH」、第4弾の「ARROWS M01」ではビッグローブのMVNO回線を採用するなど、協業するMVNOを固定せず、その都度回線を調達してきた。イオンが発売するWi-Fiルーター「Aterm MR03LN AB」には、インターネットイニシアティブ(IIJ)の回線を採用している。これまで採用されてきた回線は、いずれもNTTドコモ系MVNOである。

 KVEは、設立目的の一つとしてNTTドコモ系MVNOへの対抗を掲げている。今回、格安スマホの代名詞となっている「イオンスマホ」に初めてKDDI系MVNO回線として採用されたことで、KVEはNTTドコモ系MVNOに一矢を報いた形となる。