新しいバージョンのOSが提供される意義の1つは、最新のハードウェアや新しい標準規格への対応があります。OSリリース後に登場した規格であっても、ハードウェアの追加やベンダー提供のドライバーやアプリケーションの導入で利用できる場合があります。OS標準で対応できると、ハードウェアの導入が簡単になり、利用も促進されます。

 Windows Server 2012およびWindows 8では、USB 3.0、4Kセクターの大容量ディスク、UEFIファームウェアなど、新しい規格に標準対応しました。また、Windows 8では、センサーデバイスや3G/LTE通信など、モビリティ関連のサポートが強化されました。Windows Server 2012では、SRIOV(Single Root I/O Virtualization)、IEEE 802.1p Data Center Bridging(DCB)、SMI-S(Storage Management Initiative - Specification)、ODX(Offload Data Transfer)、RDMA(Remote Direct Memory Access)など、仮想化やストレージ、ネットワーク関連のサポートが強化されました。

 Windows Server 2012 R2およびWindows 8.1では、NFC(Near Field Communication)およびWi-Fi Direct対応プリンター、3Dプリンター、Miracastワイヤレスディスプレイへの対応、DirectX 11.1のサポート、モバイルブロードバンド接続への対応強化、高解像度およびマルチディスプレイへの対応強化、生体認証の拡張などが行われています。