Windows Server 2003のサポート終了が目前に迫っています。移行先の選択肢となる最新のサーバーOS、Windows Server 2012 R2について、これまでのバージョンと何が変わったのかを中心に解説します。今回はエディションの違いと「クライアントアクセスライセンス（CAL）」についてです。

　Windows Server 2012 R2には、次に示す4つのエディションがあります。いずれもx64（amd64）プロセッサ対応の64ビット版のみで提供されます。x86プロセッサ対応の32ビット版はWindows Server 2008、IA-64プロセッサ対応のItanium版はWindows Server 2008 R2を最後に、提供されなくなりました。また、Windows Server 2008 R2以前にあったEnterpriseエディションは、Windows Server 2012から廃止されました。

■Windows Server 2012 R2 Datacenter
■Windows Server 2012 R2 Standard
■Windows Server 2012 R2 Essentials
■Windows Server 2012 R2 Foundation（OEMライセンスのみ）

　Windows Server 2012 R2 EssentialsおよびWindows Server 2012 R2 Foundationは、スモールビジネス向けの機能限定版であり、ここでは説明しません。以降、特に明示しない限り、Windows Server 2012 R2 DatacenterおよびWindows Server 2012 R2 Standardについてのみ説明します。