セブン-イレブンの店舗で利用できる無料Wi-Fiサービス「セブンスポット」の会員数が270万人を突破した。原動力となっているのがゲームなどで使う「ここだけの限定アイテム」や割引券だ。複数店舗にまたがるスタンプラリーも実施して、自宅と勤務先、通勤途中など、生活動線の中でセブン-イレブンの利用率を高めている。
「子供にせがまれた親が、よく一緒に立ち寄っている」「お店の前で、携帯ゲーム機を持った子供が盛り上がっていた」─。
無料のWi-Fi(無線LAN)サービスに注力したことで、こんな光景が見られるようになった店舗がある。コンビニエンスストア最大手のセブン-イレブンだ(写真2)。
子供たちのお目当ては、店舗で提供される無料Wi-Fiサービス「セブンスポット」に接続して入手できる、ゲーム用ソフトの限定アイテムである。任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドーDSシリーズ」の人気ソフトに対応したアイテムで、プレーヤーの力を強めたりゲームの場面を飾ったりできる。こうした限定もしくは先行配信のアイテムが無料で手に入る(図2)。