山内:日本には優れた教育サービスがありますが、世界展開には苦労しているケースが少なくありません。そんな中で、ソニー・グローバルエデュケーションさんは最初から世界に向けたサービスを展開されています。今日は世界展開のノウハウや、苦労話を聞かせてください。
まずは、礒津さんのプロフィールからお聞きしたいと思います。元々、教育に携わっておられたんですか?
礒津:私は2000年にソニーに入社しました。研究所や開発本部で、ソフトウエアのエンジニアとして研究開発をしていました。直近では、ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)に異動して、ビジネスのインキュベーションをしていました。
2015年4月に晴れて独立を果たして、教育事業の会社を立ち上げました。
山内:なるほど、エンジニアをされていたんですね。
礒津:そうなんです。実は社内にも教育の専門家がいるわけではなくて、ITの専門家が作った会社です。
山内:これまでこのコーナーに登場してくださった方にも、そういう方は少なくありません。教育の専門家は、「教育とはこうあるべき」といった固定観念に縛られてしまいがちですが、教育界の外から入ってこられる方はそれがありません。ですから、新しいサービスが生まれやすいという側面があると思います。