優秀なマネジャーやチームリーダーは、自らの過去の経験に学ぶ内省力を備えているものだ。ITベンダーや、情報システム部門のチームリーダーなどを対象に、「内省の話し合い」のファシリテーターを6年間にわたり務めてきた筆者が、プロジェクト推進などに生かす内省のコツを指南する。
プロマネに役立つ「内省術」
目次
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失敗を恐れず実践を繰り返そう、周囲の支援が成功へと導く
気づきを実践しても、思い通りの成果を得られるとは限らない。ただ、そこで諦めてはいけない。実践を成功させるには、失敗を恐れずに繰り返すことが何よりも重要だ。そのためには周囲の支援が欠かせない。共感を伴う温かいアドバイスが新たな挑戦を促し、実践を成功へと導く。
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気づきを具体的な行動へ、小さな変化が変革につながる
内省で得た気づきは、実践しなければ意味がない。とはいえ容易ではない。まずは、すぐにできる小さなことから始めよう。最初は小さな変化でも、繰り返すことで自己変革につながる。自分の行動を客観的に見つめることも可能になり、行動している最中に内省することもできるようになる。
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「問いかけ」が気づきを生む、自分を見つめ直すきっかけに
聞き手の「問いかけ」が、話し手の内省を促すこともある。聞き手は話し手に共感しつつも、迎合せずに問いかける。話し手は、問いが厳しいものであっても素直に受け入れる。すると、その問いが話し手に新たな視点を与えて、気づきを生む。今回は、問いかけによる内省について考えよう。
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「話す」ことで本音に気づく、良き聞き手が内省を助ける
話をしているうちに自然と考えがまとまり、それまで気づかなかった自分自身の心の奥底にある本音や、相手の真意にふと気づくことはないだろうか。話すことで内省が進むことは多い。そこで今回は、「話す」ことによる内省と、それを助ける「良き聞き手」について解説する。
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内省で得る気づきが成長を促す、出発点は「良き問いを立てる」
優秀なマネジャーやチームリーダーは、自らの過去の経験に学ぶ内省力を備えているものだ。ITベンダーや、情報システム部門のチームリーダーなどを対象に、「内省の話し合い」のファシリテーターを6年間にわたり務めてきた筆者が、プロジェクト推進などに生かす内省のコツを指南する。
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「暗黙知」を問題解決の糸口に、「書く」ことで見える化する
関係者それぞれの思惑の違いが、システム現場でのトラブルに発展することは少なくない。ものの見方や考え方といった、言葉にすることが難しい「暗黙知」を、他人と共有可能な「形式知」に変換するには、「書く」ことが有効だ。今回は、内省に欠かせない「書く」ことについて解説する。
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