通信容量を超えないようにスマートフォンを使うための対策は3通りある(図1)。1つめは、Wi-Fiを使用することだ。Wi-Fi接続を使った通信分は、モバイルデータ通信の容量にカウントされないためである。IIJ モバイルサービス課の佐々木太志担当課長は、「大容量のデータのダウンロードには、自宅の固定回線につないだWi-Fiか、公衆無線LANの利用がお勧めです」と強調する。動画の再生やオンラインストレージの同期などは、Wi-Fi接続時に行おう。

●通信容量の範囲内で使うための対策は3通り
図1 通信容量を超えないように使うための対策は、3つのタイプに分けられる。3番目の「高速通信と低速通信を切り替える」という方法は、一部の格安スマホ/格安SIMのサービスだけで利用可能
図1 通信容量を超えないように使うための対策は、3つのタイプに分けられる。3番目の「高速通信と低速通信を切り替える」という方法は、一部の格安スマホ/格安SIMのサービスだけで利用可能
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 2つめは、不要または重要でないデータ通信の削減である。スマートフォンのアプリには、ユーザーがほかのアプリを使用している最中にバックグラウンドで通信したり、待ち受け中でも自動的に通信したりするものがある。こうした通信によって、重要度が低いデータや不要なデータがモバイルデータ通信の容量を消費していることがあり得る。これは、スマートフォンのOSやアプリの設定を細かく変えることで削減できる。

 3つめは、ユーザー自身が高速通信と低速通信を切り替えられる格安スマホ/格安SIMだけで使える方法になるが、通常時は低速通信を利用するというものだ。低速通信は、通信容量にカウントされない。そのため、重要度が低いデータの送受信は低速通信で行うようにする。