格安スマホや格安SIMは従来のスマートフォンよりも低料金だが、それ故の制限がある。また、料金に応じてサービス内容も違う。こうした制限や違いが大きく表れているのが、データ通信の仕様である。最大通信速度や、速く通信できる条件がサービスによってまちまちなのだ。

LTE非対応の低速端末も

 最新のスマートフォンはほとんどがLTEに対応しており、下り最大75M~150Mbpsで通信できる。次世代規格「LTE-Advanced」の一部である「キャリアアグリゲーション(CA)」やWiMAX 2+に対応する端末もある(図1)。一方、格安スマホの世界では、LTEより前の世代の3Gしかサポートしていない端末も、現行機種として採用されている。

●スマートフォン本体が対応する通信規格を理解
図1 スマートフォンの端末がサポートする通信規格によって、最大通信速度は変わってくる。なお、格安スマホで右端のタイプは、ケイ・オプティコムの「AQUOS SERIE」のみ(2014年9月時点)
図1 スマートフォンの端末がサポートする通信規格によって、最大通信速度は変わってくる。なお、格安スマホで右端のタイプは、ケイ・オプティコムの「AQUOS SERIE」のみ(2014年9月時点)
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