Dockerは、サーバー上の仮想的な独立環境「コンテナー」を管理するためのソフトウエアである。コンテナーとはOSを論理的に複数に区切った単位のこと。コンテナーはそれぞれ独立したサーバーのように利用できる。

 実はコンテナー技術の歴史は古い。レッドハットの岩尾はるか氏(グローバルサービス本部 プラットフォームソリューション統括部 ストレージソリューションアーキテクト)は「2005年にリリースされたSolaris 10が搭載したSolarisコンテナーにさかのぼる。Linuxも2008年からLinuxコンテナー(LXC)を実装している」と説明する。それがなぜ今注目を集めるのか。岩尾氏は「Dockerがコンテナーの構築、共有、実行の手順をシンプルなルールとして定めたから」と話す(図1)。

図1●Dockerは手順をルール化してインフラをソースコードのように扱う
図1●Dockerは手順をルール化してインフラをソースコードのように扱う
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