米IBMは2014年10月29日(米国時間)、米ツイッターとビジネス向けビッグデータ解析で提携すると発表した(関連記事:「ビジネスの意思決定を一変させる」、IBMとツイッターがつぶやきデータ分析で提携)。Twitter上のつぶやきを分析し、活用する業務アプリケーションを、銀行や消費財などの各業界に向けて開発するという。

 IBMは米アップルとの企業向けモバイル分野での提携を7月に(関連記事:AppleとIBMが企業分野で広範な提携、iOSアプリの共同開発など)、米マイクロソフトと企業向けクラウドコンピューティング分野での提携を10月に(関連記事:IBMとMicrosoft、企業向けクラウドの広範な提供に向け提携)、それぞれ発表している。アップルとの提携では、初の製品が11月にも登場するもよう(関連記事:AppleとIBMの法人向け提携、初の製品が2014年11月に登場へ)。有力なパートナーとともに企業向けビジネスの拡大を図るIBMの積極的な姿勢が見える。

 29日の会見ではIBMの質問応答システム「Watson」とTwitterデータを組み合わせたアプリケーションの開発にも言及があったという。自然言語処理と機械学習を利用して膨大なデータを分析できるWatsonは、既にオーストラリア、英国、タイ、カナダ、スペインなど、世界25カ国の企業で採用されている(関連記事:IBMの人工知能「Watson」、商用利用が拡大)。Watsonの分析技術「コグニティブ(認知)コンピューティング」が、Twitterのつぶやきデータをビジネスに応用する用途で力を発揮しそうだ。