米セールスフォース・ドットコムがデータ分析の領域に本腰を入れる(関連記事:セールスフォースが「分析クラウド」投入、DWHとBIツールを一体化して提供)。クラウド大手の同社が力を入れるなど、データ分析を実現するためのツールやサービスは確実に充実していく。

 一方で気になるのは、それを活用するユーザー企業の体制だ。データ分析ツールを使いこなす体制が整っているのか。データ分析ニーズの高いマーケティング部門と、システム部門との連携は、データ分析で成果を生み出すために不可欠だろう。

 実際、アクセンチュア日本法人が昨日、企業のデジタルマーケティングの実情を示す「CMO-CIO調査」でも、そうしたことが分かる。グローバル/日本企業のCMO(最高マーケティング責任者)/CIO(最高情報責任者)ともに、70%以上が「マーケティング部門とIT部門の情報共有・連携の必要性を感じている」と回答している。

 だが、「日本企業のCMOとCIOの距離は遠い」。アクセンチュアの立花良範デジタルコンサルティング本部アクセンチュア・インタラクティブ統括マネジング・ディレクターは言う。「IT部門はマーケティング部門の戦略的パートナー」と捉えているCMOの割合は、グローバル企業が54%、日本企業が18%で大きな開きがある。