前回の記事「SIMフリー版iPhone 6の衝撃、携帯大手3社よりも割安なその実態とは」で予告した通り、本稿ではSIMフリー版iPhone 6をMVNO(仮想移動体通信事業者)で利用するために、MNP(携帯電話番号ポータビリティー)を使って携帯電話事業者からMVNOに移行したその顛末について報告したい。

 ご承知のように携帯大手3社が販売するiPhone 6にはSIMロックがかかっており、購入した携帯電話会社で使うのが基本だ。一方、SIMフリー版iPhone 6は、SIMカードを差し変えることで、多様な携帯電話会社を利用できるのが最大の特徴だ。

 筆者がAppleサイトのiPhoneストアに注文したのは、SIMフリー版iPhone 6(16GB)のシルバーである(写真1)。ご覧のように外観からはSIMフリー版であることは全くわからない。

写真1●早速届いたSIMフリー版iPhone 6
写真1●早速届いたSIMフリー版iPhone 6
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MVNOの契約はWebから申し込むのが一般的

 SIMフリー版iPhoneを手に入れたら続いてMVNOの選定に移る。現在、iPhone 6の動作確認をしているMVNOにはドコモのインフラを活用した日本通信の「b-mobile」やインターネットイニシアティブ(IIJ)の「IIJmio」、NTTコミュニケーションズの「OCNモバイルONE」がある。

 また、auのインフラを利用したケイ・オプティコムの「mineo」もMVNOの一つだが、現在のところiPhone 6の利用はできず、将来的な対応に努めるとアナウンスしているので注意したい

 今回はこの中からMNPが可能で(OCNモバイルONEは回線交換による音声通話サービスがないのでMNP不可)、高速データ通信容量も2GBと大きいIIJmioを移転先のMVNOに選んだ。