次期Mac用OS「OS X El Capitan」の10月1日リリースに先駆けて、米Parallelsは8月19日、新OSとWindows 10に対応したMac向け仮想デスクトップ環境構築ソフト「Parallels Desktop 11 for Mac」を発売した。
OS X上でWindows 10の音声アシスタント機能「Cortana」が利用できるなど、Windows側の最新機能をMac側に積極的に取り込んでいるのが特徴だ。
2015年8月にParallels Japanの代表取締役に就任した下村慶一氏に、今後の展開について聞いた。
ビジネスの前提となるMacが好調ですが、御社のビジネスにどう影響していますか。
下村 おかげさまで極めて堅調です。IDCの調査によると、2015年の第2四半期、世界市場におけるPCの出荷台数でアップルがAcer(台湾エイサー)やASUS(台湾エイスーステックコンピューター)を抜いて単独4位に浮上しました。他のベンダーが軒並み出荷台数を落としている中で、アップルのMacだけが堅調に伸び続けています(図1)。
そうした背景のもと、日本は2014年に米国、中国、英国に次いで4番目の売り上げ規模となっています。
そもそも、アップルは米国市場でMacを年間800万〜900万台売っています。全世界で同社はMacを年間2000万台近く売っているわけですが、そのうち米国での販売シェアは約45%と圧倒的に大きい。これに対し、日本は年間約80万台と米国の約10分の1です(図2)。