サムスン電子米国法人は、米国限定で新機種GALAXY NOTE5とGALAXY6 Edge+の“破格”のプロモーション「Ultimate Test Drive」を、8月に開始した。米国だけでなく、韓国や中国のメディアにも取り上げられ大きな話題になった。

 このプロモーションは、米国のiPhoneユーザー限定で、たった1ドル(約120円)で30日間サムスン電子のスマホ(GALAXY NOTE5、GALAXY6 Edge+、GALAXY6 Edge)が使えるというもの。スマホレンタル料に通話料、データ通信費まで、全部1ドルでカバーできる太っ腹なプロモーションである。キャリアもユーザーが選べる。ユーザーは30日間使った後で返却するか、購入するかを選択する(関連サイト)。 

 サムスン電子によると、8月21日スタートしたこのプロモーションは、数時間で用意した端末全ての申し込みが終了したほど大成功だったという(何人申し込んだのかは公開していない)。

 米国メディアの報道を見ると、「サムスン電子はライバルである米アップルのiPhone6Sをけん制し、世界最大スマートフォン市場である米国内での影響力を強化するため、プロモーションを行った」という論調だった。

写真 サムスンの米国向けプロモーションサイト
写真 サムスンの米国向けプロモーションサイト
サムスン電子米国法人は米国のiPhoneユーザー限定、1ドルでサムスンの最新機種を30日間試せるプロモーションを行った。 通話料、データ通信費まで1ドルに含まれている破格のプロモーションとして、大きな話題になった。
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 米市場調査会社Strategy Analyticsによると、2015年4~6月の北米スマートフォン市場は、アップルが32%で1位、サムスン電子が26%で2位となっている。2014年10~12月は、アップル44%、サムスン電子21%とかなり差が広がったが、GALAXY6 とGALAXY6 Edgeを発売して差をだいぶ縮めることができた。なお、サムスン電子のスマートフォンの北米シェアは、2014年4~6月には36%あった。

 一方、米ガートナーの発表したスマートフォン世界市場シェアを見ると、2015年4~6月の1位はサムスン電子で21.9% 、2位アップル14.6%、3位中国ファーウェイI7.8%となっている。