7月26日、韓国のネットでは中国スマートフォンOPPOとVIVOが話題になった。韓国の大手新聞が一斉に「中国スマートフォン市場シェアでOPPOが1位、サムスン電子は5位に下落」と報じたからである。

 香港の市場調査会社カウンターポイントのデータによると、2016年6月末時点で中国スマートフォン市場シェア1位は、22.9%を占めたOPPOだった。2位は17.4%のファーウェイ、3位は12%のVIVO、4位は9%のアップル、5は6.8%のサムスン電子とシャオミだった。

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中国スマートフォン市場シェア3位のVIVOは、韓国の俳優で中国で人気の高いソン・ジュンギをモデルに起用した。中国では若者をターゲットしたスマートフォンOPPOとVIVOのシェアが急増していて、2016年6月に二つのブランド合わせてシェア34.9%を達成した。OPPOとVIVOは、中国のスマートフォン製造メーカーBBKのブランドである。

 サムスン電子は2014年6月まで中国市場シェア1位だったが、2015年6月には4位に落ち、今年はさらに順位が下落して5位になった。

 中国では、ファーウェイはアップル並みのプレミアムブランド、OPPOとVIVOはお手頃端末のイメージが強い。しかし中国には50社以上の中小スマートフォンメーカーがあるので、来年にはOPPOとVIVOが消えて新しいブランドがその座にいるかもしれない。そう思えるほどの激戦が続いている。

 1位になったOPPOは、中国のスマートフォン製造メーカーBBKのブランドで、市場シェア3位のVIVOも同社のブランドである。OPPOとVIVOのシェアを合わせると34.9%になる。BBKのシェアは2014年には6%、2015年には13%に過ぎなかっただけに、この1年の成長ぶりは目を見張るものがある。