韓国で4月10日に発売されたサムスン電子のGALAXYS6と同Edgeは、予約販売だけで30万台に到達。サムスン電子の歴代スマートフォンの中で、最多販売機種になりそうな勢いである。韓国メディアは、世界市場での販売台数も、GALAXYS4が立てた最多販売記録7000万台を超える見込みだと報道している。

 韓国での出荷価格は、GALAXYS6の32GBが85万8000ウォン(約9.4万円)、64GBが92万4000ウォン(約10.2万円)、GALAXYS6Edgeの32GBが97万9000ウォン(約10.7万円)、64GBが105万6000ウォン(約11.1万円)。ここにキャリアごとの約定割引が適用されるので、実際の端末価格は7~9万円といったところだ。
 
 GALAXYS6とGALAXYS6Edgeの割合は半々だ。サムスン電子はGALAXYS6が70~80%、GALAXYS6Edgeが20~30%の割合で売れると予想していたそうで、Edgeの生産が需要に追いつかない可能性がある。生産が追いつくには1~2カ月かかるそうで、その頃には新発売効果がなくなり売れなくなる、販売台数が予想を下回る、といったことも考えられる。

写真●キャリアであるKTの代理店にあるGALAXYS6と同Edge体験コーナー。誰でも自由に端末に触ってサムスンのアプリなどを体験できる。(KT提供)
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写真●キャリアであるKTの代理店にあるGALAXYS6と同Edge体験コーナー。誰でも自由に端末に触ってサムスンのアプリなどを体験できる。(KT提供)

 4月29日には、LG電子の新機種「G4」が公開される。LG電子はこれまで、サムスン電子のGALAXYシリーズと発売時期が重ならないように、1~2カ月ずらしていた。

 朝鮮日報によると、その理由はマーケティング費用の規模にあるという。LG電子の2014年マーケティング費用は1兆9863億ウォン(約2182億円)、これに対しサムスン電子は11兆5342億ウォン(約1兆2688億円)、6倍近い差がある。LG電子はサムスン電子ほど宣伝にお金をかけられないので、サムスン電子と正面対決するのを避けていたのだ。そのLG電子が、今年初めてGALAXYS6発売日と同じ月に新機種を発表することにした。LG電子は、G4にかなり自信があるようだ。